スマート・テロワールは、元カルビー社長の故・松尾雅彦氏が提唱したもので、住民の内発的活性力により地域内循環経済が働いている地域のことを言うそうです。少子高齢化や過疎化、産業の衰退など、農村が抱える多くの問題を大転換するために提唱されています。
スマート・テロワールが目指すのは、食・住・エネルギーの分野における自給圏で、その地域の住民同士の洗練された互酬が織りなす固有の美しさと豊かさと健やかさにあふれる農村というのが、スマート・テロワールの未来像で、スマート・テロワールの経済の仕組みを「互酬の経済」とも言うようです。
地元の資源(余剰水田、遊休地、木材、太陽など)を活用しながら人々が連携して地域内でお金を回す地域内循環に転換していくことで、地域を豊かにしていこうという試み、昨今のグローバリズムに対峙するものとして、可能性もあり面白いと思います。
「グローバル」・「グローバリズム」に対するキーワードが、「グローカル」・「ローカリズム」ですね。
◆『スマート・テロワール 農村消滅論からの大転換』(松尾雅彦著・学芸出版社刊)
「水田を畑地に大転換すれば農村は15兆円産業を創造できる」
◆スマート・テロワール協会 https://www.smart-terroir.com/
地域をリードする人々を応援し、スマートテロワールの実践・普及活動をしているところ。